ホンカのサステナブルな暮らしをヤルヴェンパーで
フィンランド南部のヤルヴェンパー市が行った新しい住宅地のための設計と区画のコンテストに、ホンカは協力企業とともに応募しました。ホンカが応募した提案は、文化的・歴史的に重要な意味を持つ住宅地の建築コンセプトとして採用されました。ホンカの提案に基づき、環境に配慮したログの集合住宅と、伝統的な建築手法のテラスハウスが建ち並ぶ地域が誕生する予定です。
南フィンランドのヤルヴェンパー市にある「Anni-tädin kylä(アンニ・タディン・キュラ=アンニおばさんの村)」は、トゥースラ湖西岸に計画されている新しい住宅地です。コンテストの目的は、この地域のユニークな環境と周囲の自然保護区を考慮した、質の高い、地域密着型のアイデアを募ることで、ホンカが応募した提案が優勝しました。
この住宅地は、ホンカの戦略にも一致しています。
ホンカラケンネCEOのマルコ・サーレライネンは、「ホンカは、より健康的で高品質であるだけでなく、カーボンフットプリントがより小さい新しいログハウスの生産に強い関心をもって事業を展開しています」と言います。
ホンカの提案では、このエリアに延べ床面積5,130m²のログハウス・アパート4棟と、その近くに延べ床面積3,655m²のテラスハウス1棟が計画されています。どちらも、特に公共性とサステナブルな建設に重点を置いて設計されています。
新たなサステナブルな暮らしをログハウスで
VRP Etelä-SuomiとSwecoと共同で設計したコンペティション作品「Pihakvartetti(ピハクヴァルテッティ=ガーデン・カルテット)」は、新しいアパートメント建設方法を提案しています。複数階建ての建物のフレームは低炭素コンクリートで、外壁はセトリングしないラミネートログとなります。
「アンニおばさんの村」は、高品質の建築を開発するのに理想的で素晴らしい地域です。ログで建てられる集合住宅は、市場では新しいものですが、建設は十分に可能です。VRP Etelä-Suomi社およびSweco社との協力で、ログを使ったアパートメント建設のための技術プロセスを開発しました」とホンカのビジネス開発マネージャーであるライモ・ピルホネンは述べています。
木は健康的で安全であることが証明されているため、ログは古くから戸建て住宅を建てる人たちに好まれてきた建築材料です。高い品質と快適な住環境を兼ね備えているのがログホームです。
「ハイブリッドな建築モデルは、適材適所な素材を使用し、両方の素材の長所を組み合わせたものです。私たちの共同提案は、伝統とモダンの素晴らしい組み合わせであり、この地域の素晴らしい環境を尊重しながら、ログ建築を新しいレベルに引き上げます」とVRP Etelä-Suomi社のCEOであるマッティ・コイヴンオロが述べています。
コンペティションの応募作品は、エネルギー効率の高い提案であることも評価されました。地熱暖房に加え、太陽エネルギー、場合によっては風力発電の利用も、集合住宅の全エリアで計画されています。
また、住宅の設計においても柔軟性が考慮されており、さまざまなサイズの住宅を建設することができます。
「VRPが目指すのは、人々のニーズを満たす住宅を作るだけでなく、人々の生活を向上させるような住まいを作ることです。50年後も住みやすい家を作りたい。だから、ホンカというパートナー、そしてログハウスという工法は、私たちにぴったりなんです」とコイヴンオロ。
子どものいる家庭のパラダイス -伝統的な建築様式を尊重したテラスハウス
ホンカのライモ・ピルホネンも同意見です。
「SwecoとVRPとの協力関係は、とてもうまくいっています。計画されているマンションエリアの精神は、公共性であり、周囲の自然を尊重するものです。建物の真ん中には共同スペースが設けられ、例えばモビリティの面でも将来の発展に対応することができます。」
コンテストで二つ目の提案となった「Vanhiksen lyhdyt(ヴァンヒクセン・リュフデュ=お年寄りのランタン」は、地元の建設会社Suomen Hyvä Koti Oyと共同で提案した作品です。ホンカのログ建築に関する確かな専門知識とSuomen Hyvä Koti Oyの地元の知識とプロ意識が、受賞に貢献しました。また、プロジェクトの設計を担当したEk & Ek architectsの建築家アンッティ・エクも大きな役割を果たしました。
「私たちはすぐに素晴らしいスタートを切り、設計基準についても合意しています。このエリアが伝統的な建築の精神に基づいて設計されることは、最初から明らかでした。安全で地域に根ざした中庭複合区画をデザインすることが目的でした」とピルホネン。
どちらの敷地も、コミュニティ感覚や村のような雰囲気が強い原動力となっています。テラスハウスのエリアは、住む人のニーズに合わせて丁寧に設計されています。セミデタッチ(2軒棟割り)と2階建てのテラスハウスが計画され、特に家族連れに配慮しています。
「家族向け とフレキシブル を意識して住宅のレイアウトをしました。地熱を利用したアパートの暖房、冷房など、暮らしの質にも配慮した設計になっています。私たちは常に顧客志向の高い、柔軟な方法で仕事をしています」とSuomen Hyvä Koti OyのCEO、トゥオマス・ヒルヴォネンは言います。
構造的、視覚的、技術的に最高品質の家族向け住宅を建設することは、すべての人にとって有益で、サステナブルな建築方法ともいえます。サービスや自然が身近にあるロケーションに建てられた高品質な住宅は、必ず買い手を惹きつけます。
「建築のプロとして、自分たちが住むことができる家を作ることが重要です。私たちは、常に建築技術とエネルギー効率の高い方法に重点を置いてきました。また、プロジェクトごとに常にスキルアップを図っています」とヒルヴォネン。
伝統的な建築方法を重視する同社にとって、ログハウスは理想的な建築方法でもあります。
「ログハウスは、長く住むことができて、健康的な構造です。私たちは、ログビルダーとしての能力をぜひ向上させたいと考えています。ホンカのプロフェッショナルなチームと一緒にこのコンテストで優勝できたことは素晴らしいことでしたし、関係者全員に感謝しています。」
良好なパートナーシップのもとでの開発
コンテスト受賞後は、協力企業とヤルヴェンパー市との間で区域開発が継続されます。パートナーシップモデルの開発は、最終的な土地利用計画を開発者の創造的な提案に基づいて行うことができるため、ヤルヴェンパー市の戦略の一部となっています。
また、ホンカは、協力企業のネットワークを通じて事業を展開しています。
「ホンカのパートナーシッププログラムは、建設とパートナーシップに対する全体的なアプローチに基づいています。私たちのプロジェクトは常に同じ要素を含んでいます。敷地、全体的な責任を負うコントラクター、デザインサービスを含むサポート業務、必要に応じてメインコントラクターとしての役割、ホンカのサブコントラクターとしての役割を果たします。また、私たちは非常に幅広い顧客ネットワークを持っており、顧客に対する深い理解があります。これらの要素に基づき、機能的なパートナーシップパッケージをまとめました」とピルホネン。
「アンニおばさんの村」エリアのプランニングは現在進行中で、都市計画が確定すれば、デベロッパーは市場調査やより詳細な計画を開始します。
「このコンテストでは、協力企業と共に持続可能で実行可能な提案を検討し、パートナーシップがうまく機能することを証明しました。すべての関係者に感謝します。私たちは、これからも一緒に開発プロセスを進めていきます。」