フィンランド映画「アアルト」
フィンランドの世界的建築家アルヴァ・アアルトのドキュメンタリー映画「アアルト」が10月に日本で公開されます。
フィンランドにユーロが導入される前に、50マルッカ札の顔だったのがアルヴァ・アアルトです。首都ヘルシンキのコンサートホール兼会議場のフィンランディアホール、ラップランドの入り口ロヴァニエミの市庁舎をはじめとした都市計画、パイミオのサナトリウムといったフィンランド国内の建築物だけでなく、アメリカやヨーロッパでも作品を残しています。
建築だけではなく、アアルトはサナトリウムのために設計した椅子など家具やインテリアのデザインも手掛けています。「アルテック」はアアルト夫妻をはじめとするデザイナーが設立し、今年90周年を迎える「スツール60」もアアルトの手によって生み出された製品です。
アルテックの「スツール60」と妻であるアイノ・アアルトがデザインしたイッタラのグラスシリーズ「アイノ・アアルト」、そして湖をモチーフにしたガラスの花瓶「アアルトベース」は、フィンランド人の家に必ずあるといってもいいほどで、フィンランド人にとってアアルトは身近な存在です。
もちろん、ホンカのログホームにもインテリアとしてアアルト関連の製品はよくなじみ、愛用するホンカファミリーの方も多くいらっしゃいます。木材の「触覚」や「温もり」を大切にしているアルテックの製品とホンカのログホームは、相性も良く共通点があるのです。
映画「アアルト」は、建築家アアルトの膨大な作品を映像でみせながら、関係者へのインタビューや本人が残した手紙を元に構成されています。アアルトに興味があれば、もちろん十分楽しめる映画ですが、アアルトを知らない人でもフィンランドの美しい風景やアアルトの美しい建築物、そしてアルヴァとアイノが交わした感情豊かな手紙のやりとりは、ラブストーリーとしてもドキドキする要素です。
様々なアアルトの建築物を映像で味わい、アアルト夫妻をはじめとする人間関係のドラマを楽しみ、そしてフィンランドの美しい風景にも魅せられる映画です。
アアルトを知っていても、知らなくても、ぜひ映画「アアルト」をご覧ください。
映画「アアルト」 2023年10月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥に他にて全国順次公開
監督:ヴィルピ・スータリ 2020年 103分
映画「アアルト」公式サイト