ホンカ「ハイク」に恋して – パイヴィとトニ、そして娘エレの家
ナーンタリで2022年に開催された住宅フェアで発表されたホンカ「ハイク」は、パイヴィとトニが期待していたよりもはるかに良い家でした。自然との独特なつながりがあり、エコロジカルに建てられ、日本の精神が感じられるこの家は、家族が一瞬にして細部に至るまで気にいってしまったのです。
家族の一日は引き戸を開け、中庭の蹲に流れる水の音を聞きながらコーヒーを一杯飲むところから始まります。
これは、ナーンタリ住宅フェアで最も人気を集めた家、ホンカ「ハイク」に住むパイヴィとトニが毎日繰り返す癒しの儀式となっています。
トゥルクにあった一家の家が、1年前に最初の内覧会で売れたとき、次の家の条件をはっきりと決めていましたが、ふさわしい家にはまだ出会えませんでした。不動産屋に伝えた希望は、中庭があり、引き戸があり、無駄なスペースがない木造の平屋。不動産屋からは、ナーンタリの住宅フェアでホンカ「ハイク」を見にいくようにすすめられました。
「私たちは、トゥルクからナーンタリまで引っ越すつもりはない、とまず最初に思いました。それに、住宅フェアのエリアは、急ごしらえの芝生とわずかな植栽だけという、未完成の環境という印象があり、私たちには興味がありませんでした」とパイヴィ。
それでも、住宅フェアが始まる前日、彼らは「ハイク」を見に行きました。
そこには芝生がない代わりに、美しい松と岩の風景という自然があったのです。
「『ハイク』に足を踏み入れたとき、私たちの将来の家の条件をすべて満たしていると気づいたんです。マルコ・シムシオの、土地に合った自然と一体化するような家の設計、マル・ハウタラが選んだインテリアは、私たちの期待とアイデアに完全にあっていました。」また、橋本朝子がデザインした庭にも感銘を受けました。
ホンカ「ハイク」は、3人のデザイナーのコラボレーションによってスカンジナビアと日本の文化を融合させ、夫妻に強い印象を与えたのです。
「私たちは、『ハイク』の細部に至るまで日本的な感覚に魅せられたんです。」
トニは特にすべてが技術と敬意を持って造られた複雑なディテールが気に入りました。彼らはまた、テクノロジーにも感銘を受けました。現代的なスマートホーム・ソリューションが最小限の手間で作られ、家の美しさの邪魔をしません。
健康的に呼吸するログハウス
家族がこの家を見た瞬間、「これだ!」と感じました。住宅フェアが終わる直前に契約書にサインし、フェアの翌日5時にマットレスを家に持ち込みました。
「家具を入れて引っ越しをする前から、『ハイク』はすぐに私たちの家のように感じられたんです。前の家には20年間も住み、子どもたちもそこで育ったので、これほど我が家のように感じられるものはないだろうと思っていました。それなのに『ハイク』に住み始めて最初の数日間、以前の家のことを全く考えなかったのには驚きました。」
「ハイク」の雰囲気は独特です。慌ただしい一日を終えて家に着くと、心も体もリラックスできます。何をするにも急がず、すべてを包み込むような安らぎがあります。
「ログハウスは清潔で健康的で、今ではログハウス以外に住むことは考えられません。」持続可能な価値観、エコロジー、健康は私たちにとって不可欠なものですが、『ハイク』ではそれらが見事に考慮されています。」
美しいものに囲まれて
古い家にあった家具は「ハイク」にぴったりでした。無垢材の家具は、コンクリートやログと美しく調和しています。夫妻は木、ウール、リネンなどの自然素材を好みます。陶器もたくさんあり、それもしっくりと馴染んでいます。
「私たちのお気に入りの場所は、引き戸で中庭とつながったキッチンとリビングルームのエリアです。アトリウムと庭のデザインが気に入っています。見て楽しむものはたくさんありますが、ガーデニングはほんの少しだけ手をかければいいのです。」
岩に抱かれ、大小さまざまな石、水のエレメント、石灯籠、小さな植物で作られた日本庭園は、とても心を和ませてくれます。
自然が眠っている冬の間、雰囲気のあるスパ・エリアは暗闇の中でちょっとした贅沢を演出してくれます。冬の夜はサウナを暖め、薪ストーブに火を灯します。湯船に浸かれば、絵に描いたような中庭を楽しむことができ、気分はまるで日本の温泉にいるようです。
静かな場所
夫妻はときどき、少しゆっくりと通り過ぎる車を見つけたり、自分たちの家を指差して驚いたりする人に気づくことがあります。今でも、住宅フェアのエリアに訪れる人がいるのです。
「フェア会場に人が見に来ることを邪魔だとは思いません。その逆で、フェアが終わってもホンカの『ハイク』が少しは注目されても良いと考えています。」
住宅フェアから1年が経ち、生活は快適なリズムに落ち着いきました。以前に住んでいた古都トゥルクは、夫妻の生活には今でも重要な街です。というのも、長男はトゥルクで一人暮らしをしているし、夫婦はトゥルク市内ルイサロのテラッカでインテリアショップ、ブティック・ブリンカを経営しているからです。
「ハイク」で過ごした最初の夜、この地域がとても静かであることに気づきました。今では隣人も増えてきましたが、それでもまだ静かな地域です。
「周りの自然は私たちにとってとても大切で、ここは素晴らしい地域だと思っています。森や野原、海岸によく散歩に行きます。家の前の道路の終わりにビーチがあり、そこにボートを置いています。私たちは素晴らしい自然に囲まれていて、素晴らしい隣人にも恵まれています。とにかくここは暮らすのに最高の場所なんです。」
住宅フェアで建てられた「ハイク」は、ホンカのオンラインイベントでも紹介しました。