ナーンタリ住宅フェア2022 「ハイク」
フィンランドのナーンタリで開催される住宅フェアのために建設中のログホーム
―日本の和と北欧の森の”無垢“からインスピレーションを得た3人のデザイナーによるコラボレーション
ホンカのモデル「ハイク」は、自然を尊重し、木々や岩場を保護する方法で、その繊細な環境に溶け込んでいます。内装は、木材を大胆に残して各所に配置し、屋外には日本庭園を設け、サウナエリアには温泉のような落ち着いたスパを設置しています。M1認定の低排出材料、革新的な太陽光発電システム、最新技術により、住宅の二酸化炭素排出量を削減し、持続可能な未来の実現に貢献します。
「ハイク」は、建築家のマルコ・シムシオ、インテリアデザイナーのマル・ハウタラ、ランドスケープアーキテクトのアサコ・ハシモトのコラボレーションによって生まれました。マルコ・シムシオは、持続可能なデザインを専門とし、数々の賞を受賞している若手建築家です。住宅フェアのために設計された「ハイク」は、居心地の良いアトリウムを囲むモダンな平屋のログハウスです。日本-北欧風のインテリアは、ログハウスのインテリアデザインの経験も多彩なマル・ハウタラが担当しました。庭はフィンランドのフヴィンカーで開催された住宅フェアのデザインで2014年に環境構造賞を受賞した日本人デザイナー・建築家のアサコ・ハシモトが手掛けます。
「ハイク」は、ナーンタリ地方の地元の専門家と共に建設され、造作家具などは近隣の古都トゥルク在住の大工ヴィッレ・アークラが作成します。フィンランド人と日本人の精神性に共通する2つの事柄-自然との密接な関係の尊重、そして環境に配慮した良い生活を元にデザインされています。和の心を表現した「ハイク」は、ホンカが初めてログハウスを輸出した国でもある日本への敬意を表しています。
自然環境への配慮
住宅フェアのエリアにログホームを設計するのにあたり、群島と海の自然とその岩場に特別な配慮がなされています。ホンカの「ハイク」は、群島の自然環境に溶け込むようにデザインされています。
「この家は周囲の自然を基準にして設計されており、敷地内の樹木やこの地域特有の岩を可能な限り保護するように努めました。庭は美しい木々に囲まれ、建物の周りのテラスは岩の表面の起伏に合わせています。これは、建物と自然の調和を示す良い例だと思います」と、ホンカのチーフ・アーキテクトであるアンネ・マキネンは述べています。
健康的で持続可能な建築-未来の安心へ―
ログハウスの室内空気は、良質で清潔でもあることが証明されています。ナーンタリ住宅フェアのために建てられるログホームでは、ホンカが室内空気の質に関する研究を行っており、そのためにログ材とともに安全な天然素材やM1認証を受けた低排出製品が建築材として選ばれています。さらに最新技術で、建物のエネルギー効率を確保し、日常生活での二酸化炭素排出量を削減しています。
革新的な次世代の太陽光発電システムで、建物のエネルギーをまかないます。丈夫で軽く、目立たないソーラーパネルを屋根に設置し、曇りの日にはバッテリーに蓄電します。ウェットルームとログ構造の両方に設置されたセンサーにより、建物内の湿度が安全なレベルに保たれます。このIoTシステムは、潜在的な湿気被害の防止や、建物の湿度変化の監視にも利用できます。また「ハイク」には、照明や電気機器の制御、電力消費量の監視・管理などを行うスマートホーム・システムが備わっています。
「『ハイク』をおすすめする理由は、特に2つあります。第一に、この家は環境にやさしい木造建築であり、完璧に住宅フェアにふさわしい家です。第二に、この家は自然で機能的で建築的にも興味深く、現代の生活に必要な条件を持続可能な方法で満たしています」とマキネンは述べています。